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医師会からのお知らせ

第25回健康と医療作文コンクール

佳作

「未来のために、私ができること」
土橋 晴菜
山梨大学附属中学校3年
100歳まで元気に生きること、それが私の目標だ。14歳の私にとって老いるということは、まだまだずっと先の遠い未来のこと。しかし、その時は必ずやってくる。その未来の自分のためにー。
私はこの夏休み、塾の合宿のため、4日間の夕食を市販のお弁当で過ごした。そのお弁当を食べながら私は、「このようなバランスの偏った食事を続けていたら、一体私の体はどうなってしまうのだろう」と不安に思った。
私が小さい頃から、祖母がよく
「人は、健康な時は自分の体をあまり気遣わないもの、病気になって初めて健康のありがたさに気づくものなんだ。病気にならないためには、日頃から予防することが大切なんだよ。」
と言っていた。その影響だろうか、私は普段から食生活には割りと気をつけている方だ。我が家の冷蔵庫には、1日に摂るべき10食品群のチェックシートが貼られている。肉、野菜、卵をはじめ、緑黄色野菜、果物など、たかが10食品とは言っても、それらを意識して毎日摂ることは意外にも大変だ。母は、毎日そのチェックシートを元にバランスのよい食事を作ってくれる。また、ありがたい事に祖父が無農薬の野菜を作ってくれているため、体に良いおいしい野菜を食べられる。毎日私が元気に過ごせるのも、そのような家族の努力と愛情のおかげだと私はいつも思っている。
食べることと同じように大切にしていることが、私にはもう一つある。それは歯だ。私はもともと歯のエナメル質がうすく、虫歯になりやすいと、小さい頃に歯科医から告げられ、とてもショックを受けたことを覚えている。それと同時に、歯みがきの重要性と、いい歯を保ち続けることがいかに大切かを知った。
それ以来、歯みがきには時間をかけ入念に行っている。正直、夜の眠い時は、歯みがきを面倒に思うこともあるが、そういう時は、「虫歯は決してつくりまい」という強い気持ちを持ち、自分を奮い立たせている。その結果、虫歯はゼロで、学校での歯科検診で
「きれいな歯ですね。」
とほめられるまでになった。歯は、虫歯以外にも体のあちこちに支障をきたすため、たかが虫歯とあなどってはならない。自分の歯を一生持ち続けることができるように、今後も意識を高くもって生活していきたい。
私はこの夏、将来の目標ができた。それは、管理栄養士になることだ。自分の目標を叶えるために、そして、周りの人も皆健康に長生きができる、そんな世の中をつくるために、夢の実現に向けて一歩、踏み出してみよう。健康に生きる、ということは自分はもちろん、自分のことを大切に想ってくれている周りの人の幸せにもつながると私は思う。そんな幸せの連鎖が続いていく、そんな未来を私はつくりたい。