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医師会からのお知らせ

第25回健康と医療作文コンクール

佳作

「僕の健康維持大作戦」
野呂瀬 眞郁
勝沼中学校1年
「健康第一」僕の家の家訓のように思える言葉だ。僕は、4人家族で、両親も弟も、とても元気で健康である。僕は、現在、中学1年生。今までに、大きな病気もケガもしたことはない。小学校6年間も、1日も学校を休んだことがないので、皆勤賞だった。毎日、楽しい学校に行けること、そして、毎日、大好きなサッカーができることは、健康な体があってからこそ、できることだと思う。ここで、僕にとっての「健康」というものを考えてみたい。
僕の健康な体は、五体満足な元気な体に生んでくれた母親、そして、その後の食生活に気を遣ってくれている母親のおかげだと思っている。僕は、小さい頃から、よく食べ、よく寝る子だったと聞いている。食事に関しては、母乳で育てられ、離乳食の時から、素材の味を大切に、薄味の食事で育ててくれたようだ。そして、1才過ぎてからは、毎日、外遊びで体を動かし、春夏秋冬を感じる遊びをさせてくれたようだ。保育園の約2キロメートルの道のりも、行き帰り徒歩で、近所の方々へのあいさつや、四季折々の植物に触れさせてくれたようだ。小学校1年生からは、サッカーを始め、毎朝、父とボールをけったり、本格的に体を動かすようになった。その頃から、礼儀や食事に関しての大切さを除々に学ぶことになり、家でやってきてもらったことを生かすことになっていった。現在も、サッカーのクラブチームに所属していて、体作りのために、大量のご飯を食べることが、日課となっている。チームメイトの多くが、食べることに苦戦している中、僕は、難なく食べることができる。小学校の時よりも、体つきもしっかりしてきたような気がする。サッカーは、相手と体がぶつかるスポーツなので、強い体が必要になる。現在も、体を作っている最中だか、僕の健康な体は、赤ちゃんの頃ひいては、とても健康な母親のお腹の中から作られていたのだと強く感じている。小学校の頃、骨密度検査をしたことがある。その時も、クラスの友達よりダントツ1位で強い骨だとほめられた。その時、食べ物だけでなく、運動も大切だということを保健の先生に教えてもらった。牛乳も大好きなので、骨が強いのかもしれないと思った。普段の生活を振り返ってみても、「早ね早おき朝ご飯」を家族そろって続けている。これが一番の健康の秘訣なのかもしれない。朝から、母親の手作りのおいしいご飯を家族4人でそろって食べられることに幸せを感じる。僕の家族は和食が好きなので、毎朝のみそ汁とご飯は、1日の活力になり、ここから元気に過ごせる1日が始まる。そして、中学生になって感じることは、食事中の会話、家族団らんの時間が、心を満たしてくれて、この心が、一番の健康の源なのではないかと感じている。中学生になって、サッカーの練習終了時間が遅くなり、夕ご飯を家族そろって一緒に食べることが減ってしまっている。僕は、今日の出来事や、たわいもないことを話す家族団らんの時間が好きで、大切にしているので、家族といる時間が減るのは、さみしい。でも、両親も弟も僕のことを応援してくれているので、すごく嬉しいし、不安がない。このような心の支えが、僕の心を満たしてくれ、学校も楽しく、サッカーも頑張れる。それが、今の健康な体につながっているのではないかと思う。食事や運動での体作りは素より、一番大切なのは満たされた心なのではないか。心が満たされていれば、よく眠れ、朝元気に起きて、おいしく朝ご飯を食べ、学校の勉強も集中してできる。また、学校で友達や先輩、先生方との関わりの中で、心が満たされて、プラスのサイクルが生まれるのだと思う。満たされた心を持っていれば、多少の悩みも家族や友達との会話や顔を見るだけで、解決できるのだと思う。逆に、心が晴れていない人は、眠れず起きられず、食欲もなく、マイナスのサイクルになってしまい、更に悩みを抱えてしまう。しかし、その悩みを解決できるエネルギーもなく、更に負へ向かってしまうように思う。僕は、このようなことはなく、よい環境にも恵まれ、健康な心と体をもっているので、とても幸せである。世の中には、病気や震災で、両親を亡くしている人もいる。栄養のある食事ができない人もいる。その中で僕は、小さい頃からの外遊び、徒歩での通園により、四季を感じ、人を感じ、僕の心に栄養を与え、満たしてくれた両親に感謝の気持ちでいっぱいである。今までは、支えてもらってばかりだったが、僕も家族の一員としての自覚を強くもち、これからも、家族が心身共に健康でいられるように、「早ね早おき朝ご飯」と家族団らんの時間を大切にして、特に心の栄養を蓄えていきたい。そして、僕は、健康な心と体を維持して、プロサッカー選手を目指し、僕を支えてくださった全ての人に恩返しをしたい。